【気になる石】自然マンガンは存在しないけど、"マンガンを食べる細菌"は見つかった


『金属「食べる」細菌、米研究者が偶然見つける 長年の仮説を裏付け』というニュースがCNNに載りました。


「金属を食べる生き物」というSFめいた感じのするところで、ツイッター上でもけっこう反響があったようです。

一方で、個人的にはマンガンというところが気になりました。


↑まぁツイッターでこんな冗談を言ったものの、もう少し真面目に考えてみると、天然に金属単体の自然マンガンは未だ公式には見つかっていないですよね。

「native manganese」でググると、いちおうmindatのページが出てくるものの、そこには"described in 2001 without I.M.A. approval."と書いてあります。

https://www.mindat.org/min-11478.html


なんとなく、生き物のこと全然わからんけど、生命の起源的なお話で、鉄とか亜鉛とかばかりでマンガンは出てこなかったりします。

ちなみに、自然鉄は広く知られた元素鉱物で、隕石にたくさんあるし、やや稀なものの地球の玄武岩などにもしばしば見つかる。

自然亜鉛は?と思って検索してみたら、mindatにわりと写真が載ってますね。
https://www.mindat.org/min-4405.html

さらにタイムライン上の情報を元に、日本でも自然亜鉛っぽいいものが見つかっているらしいという論文の存在を知りました。

木股ほか (1994). 自然銅と炭化水素を包有する斜長石巨晶: マグマ混合の最盛期を凍結か. 鉱物学雜誌, 23, 45-58. 
https://doi.org/10.2465/gkk1952.23.45

かの有名な八丈島のサンストーンです。 "赤色灰長石巨晶中に自然銅,自然亜鉛,自然真鍮が発見され…"という記述があります。

なんか散文的になりましたが、元素単体の元素鉱物が存在するかしないかというのは、その元素の存在度やイオン化傾向とはちょっと違う不思議な決まり方をしていて、さらに生き物にも関係してたりしたら面白いのかなーーーとかぼんやりと考えてました。


と思っていたら、金属マンガンを食べるわけではなくて、単にMn2+をMn4+に酸化しているだけだったようです。



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