2019年7月28日の深発地震ときれいな異常震域(強振モニターの動画)




2019年7月28日の蒸し暑い夜(というか未明の早朝)、深発地震による異常震域の地震で目が覚めました。
今回の地震は沈み込んだ太平洋プレートのスラブが深さ420 km、場所は三重県沖の地下に当たる場所で起きました。
仕方なくTLを見回すと、ものすごくきれいにP波、S波が伝わってくる様子が見えるので、動画付きのツイートをここに貼り付けておきます。



異常震域は深発地震の地震波が沈み込んだスラブを伝わる波のほうが減衰せずに地表付近まで来るので揺れる場所がおかしくなる、と説明されていますが、
そうはいってもアセノスフェアをまっすぐ突っ切って来た地震波のほうが当然早く地表付近に到達します。
上の動画では、まず三重県沖から小さな揺れのP波S波が伝わっているのが見え、その後に千葉県~茨城県~福島県付近により強い揺れが現れ、
最終的に宮城が最大震度という結果になりました。

深発地震と異常震域の説明図↓
異常震域の説明図 プレート沈み込み帯の実縮尺の断面図に書いたもの

上の深発地震と異常震域の説明図は、プレート沈み込み帯断面のほぼ実縮尺の上に説明を書いたものです。
プレート沈み込み帯の実縮尺の断面図 プレートテクトニクス、プレート沈み込み、火山フロント、プレート境界地震、リソスフェア、アセノスフェア、上部マントル、遷移層、下部マントルなどがわかりやすい図 地学教材

なぜより近い千葉県~茨城県~福島県付近が最大震度にならずに、宮城県が最大震度になるのかはよくわかりませんが、
沈み込んだ太平洋プレートののスラブの形状や不均質に影響されているのかもしれません。

最後に一応、今回の地震について気象庁の発表情報を載せておきます。



~気象庁の発表情報~

https://www.jma.go.jp/jp/quake/20190727183744393-28033155.html

震源・震度に関する情報
令和 元年 7月28日03時37分 気象庁発表
28日03時31分ころ、地震がありました。
震源地は、三重県南東沖(北緯33.0度、東経137.4度)で、震源の深さは約420km、地震の規模(マグニチュード)は6.5と推定されます。 この地震による津波の心配はありません。
この地震により観測された最大震度は4です。
[震度3以上が観測された地域]
震度4  宮城県南部
震度3  宮城県中部 福島県中通り 福島県浜通り 茨城県北部
     茨城県南部 栃木県北部 栃木県南部 埼玉県北部 埼玉県南部
     千葉県北西部 千葉県南部 東京都23区
[震度3以上が観測された市町村]
宮城県  震度4  丸森町
     震度3  角田市 岩沼市 大河原町 亘理町 松島町
福島県  震度3  いわき市 白河市 田村市 南相馬市 泉崎村
          中島村 玉川村 楢葉町 大熊町 双葉町 浪江町
茨城県  震度3  水戸市 日立市 土浦市 石岡市 常総市
          常陸太田市 北茨城市 笠間市 取手市 筑西市
          桜川市 鉾田市 つくばみらい市 小美玉市 茨城町
          城里町 東海村 河内町
栃木県  震度3  宇都宮市 栃木市 鹿沼市 真岡市 大田原市
          下野市 益子町 壬生町 野木町 高根沢町
埼玉県  震度3  さいたま緑区 加須市 春日部市
千葉県  震度3  木更津市 市原市 鴨川市 印西市
東京都  震度3  東京千代田区 東京荒川区







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