流紋岩は沈み込み帯、大陸リフト、ホットスポットなど、様々な構造場(テクトニックセッティング)に産出します。
しかし、その成因は構造葉によって異なっていると考えられています。
大陸リフトでは玄武岩質マグマの結晶分化作用によって流紋岩質マグマが生じます。
これはリフトの基盤となる大陸地殻の年齢に関わらず同じ機構でできるそうです。
それに対して、沈み込み帯火成活動による流紋岩や、アイスランドの流紋岩などは、既存の玄武岩質地殻(角閃岩などに変成されている)が部分溶融することで流紋岩質マグマが生じると考えられているそうです。
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