【石材紀行】上野のパンダ橋
上野で最も有名な石材といえば、パンダ橋の
ホルンフェルスと
花崗岩の接触変成の様子でしょう。
この石材は茨城県笠間市にある"稲田花崗岩"のもので、白亜紀花崗岩です。
ホルンフェルスと花崗岩の接触境界をたっぷりと観察できるよい石材なのですが、、、
↑このように正面は切断研磨されていて反射光があって、また柵からの距離もあるのでちょっと観察しづらいという難点があります。
そこで、このパンダ橋名標の裏側に回ってみましょう。
パンダ橋の名標の裏側にはなぜかポップ体めいたフォントで「平成12年10月吉日 竣工」と刻まれています。ポップ体は平成時代の象徴ですね。
さらにぐっと回り込むと…
破面でホルンフェルスと花崗岩の接触変成の様子を観察しやすいところがあります!スケールだって置けます!
ホルンフェルス内部の不均質やクラックに侵入した花崗岩質メルトの様子、また、花崗岩側には優白質細粒のチルドマージンやその外縁に有色鉱物がやや密集している様子なども観察できます。
無駄に写真を撮りまくる!上野駅や上野公園からたくさんやってくる通行人たちからは結構つらい目線を向けられますが、この素晴らしい露頭を前にしてそんなことに怯んではいけません。
こんな感じでドアップに撮影することもできるくらい近寄ることができます。
もし上野公園に行くことがあれば、このパンダ橋名標のホルンフェルスの接触変成作用の現場、ぜひ御覧ください。
↑石材のことをもっと知りたい人はクリック!
上野公園パンダ橋(うえのこうえんぱんだばし)_ホルンフェルス(ほるんふぇるす)という
変成岩(へんせいがん)と花崗岩(かこうがん)という
深成岩(しんせいがん)の接触変成作用(せっしょくへんせいさよう)が観察できる
コメント
コメントを投稿