クリスマスにMineralsへ投稿した論文が、もうパブリッシュされました!
大江山オフィオライトの斑れい岩のジルコンでU-PbとHf同位体比と微量元素をぜんぶ測ってみたよ、日本弧での沈み込み開始時期やスタイルの考察になんらかのヒントになったらいいね!というお話です。
Sawada, Hikaru, Sota Niki, Mitsuhiro Nagata, and Takafumi Hirata. 2022. "Zircon U–Pb–Hf Isotopic and Trace Element Analyses for Oceanic Mafic Crustal Rock of the Neoproterozoic–Early Paleozoic Oeyama Ophiolite Unit and Implication for Subduction Initiation of Proto-Japan Arc" Minerals 12, no. 1: 107. https://doi.org/10.3390/min12010107
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https://doi.org/10.3390/min12010107
普通のオフィオライトらしい結果が得られただけ、と言われたらそうなんですよね。
小ネタなのでMineralsに出してみた、といったところです。
いまだに「MDPIはハゲタカ」みたいに言われることもありますが、自分で投稿してみたところ、爆速進行にも関わらず普通にしっかりと3人からレビューされました。ハゲタカじゃないです!!
Hf同位体比がdepleted mantleよりもちょい高めが何を意味するのかはよくわからんです。
本文では、流石にソレはないんじゃない…というので当初は見送ってた解釈のEDR的なアイデアを、レビュワーの方から突っ込んできてくれたので、遠慮なく入れちゃったのは笑うところ。
岩石自体は、大江山の異剥輝石斑糲岩で、京都方面の標本屋さんの組標本などにはよく使われていたものだと思います。
輝石の結晶の大きいものはなかなか見ごたえのあるものですね。ジルコンは小さく透明で、紫外線蛍光を使わないと全くわかりませんでした。
自分の若手研究の科研費を早々に突っ込んだ実体顕微鏡用の紫外線蛍光装置が役に立ってよかった!
そのうち、このブログで論文には載せなかった標本写真などの紹介もするかもしれません!
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